分子整合栄養医学(分子矯正精神医学)について(その1)(053)

 

 分子整合栄養医学(分子矯正精神医学)について

 

 以下、新宿溝口クリニック院長 溝口徹先生の著書『診たて違いの心の病』より引用

 

 ライナス・ポーリング博士が創始

 

 「分子整合栄養医学(分子矯正精神医学)」は、ノーベル賞をひとりで2つ受賞(化学賞、平和賞)した唯一の人物である、ライナス・カール・ポーリング(1901~1994)博士らによって創始されました。

 

 博士は、健康を維持し、病気の治療を促進するためには、人体を分子レベルから捉え直す必要があること、多くの病気は分子病として分類されること、そして現代医学にはそうした視点が欠けていることを指摘しました。

 

 しかし、多くの病気が分子病であるという博士の指摘は、従来の医学の常識をくつがえすほどのものであったため、保守的な医学界から猛反発を受けました。特に、博士が病気の予防・治療のために、ビタミンCの多量摂取をはじめ、分子矯正物質の正しい使用の必要性を主張したことで、ますます偏見をつのらせたのです。       

  ~中略~

 ビタミンをはじめとする分子矯正物質を、健康を維持し、病気の治療を促進するために積極的に活用することが、医学の新しい地平を開く方途であることを、博士は生涯にわたって訴え続けました。そして、博士は「分子整合栄養医学」の普及によって、人間の平均寿命は110歳ぐらいまで延ばせると確信していました。もし医学・医療界の偏見や抵抗がなかったら、さらに博士があと20年長生きされていたら、きっと3つ目のノーベル賞(医学生理学賞)を受賞していたに違いありません。