プール熱 溶連菌感染症(184)

プール熱(咽頭結膜熱)

 咽頭結膜熱はアデノウイルスが原因で起こります。プールで感染するケースが多いのでプール熱とも呼ばれています。ただし、飛沫感染や接触感染など、プール以外の普段の生活でも感染します。

 学校保健法により、感染すると出席停止となります。

 主な症状は38~39度前後の発熱、喉の痛み、結膜炎が出ます。リンパ節が腫れることもあります。症状は1週間ほどで治まります。

 

溶連菌感染症

A群溶血性連鎖球菌とよばれる細菌が原因で起こる感染症です。

 主に咽頭部に感染し、咽頭炎や扁桃炎を引き起こします。

 特殊な病型として猩紅熱(しょうこうねつ)を起こす場合があり、舌にイチゴのようなブツブツが出るイチゴ舌が見られることがあります。

 抗菌薬の服用によって症状は回復しますが、症状が治まっても急性糸球体腎炎やリウマチ熱などを合併することがあるため注意が必要です。医師の指示通りに抗菌薬を服用し、途中でやめることなく、最後まで治療を続けることが大切です。